Yosuke Nagumo Design

ワットフォードの家
英国 2012-6 [プロジェクト]


典型的な住宅用地に建つ一戸建住宅。空間の使い方は自由で融通がきき、適応性がある。ロンドンハウジングデザインガイドのスペーススタンダードスタディに基づき、二つの寝室に三人が住むのに必要な間取りとなっている。寝室をもう一つ増やし、三寝室に四人住まいとすることができ、奥行きを1.6メートル大きくすると、二寝室四人、三寝室六人住まいに出来る。

後日車椅子使用者が住むことができるように、適切に簡単に改造でき、バリアフリー環境を創る。一階の廊下と二階の廊下を行き来出来るように、車椅子用のエレベーターを吹き抜けに設置できる。その為、適切な大きさの開口が床スラブに設けられ、必要になるまで収納に利用できる。

情報化社会に向けて、スマートホームシステムは我々の家に標準化される。それぞれの住人のタイプに合わせ、シンプルで柔軟な操作方法が仕立てらる。電気自動車のインテリジェントドッキングポートは、車のバッテリーと家のエネルギーシステムの相互の充電を可能にする。

2006年12月、英国政府はすべての新築住宅を2016年以降ゼロカーボンとすることを約束した。この家にはサステナブルで再生可能な技術が用いられる。鉄筋コンクリート造の一階床の上に木造で建築される。木材は完全に再生可能な素材である。木は太陽エネルギーで育つ為、殆どエネルギーを内包していない。殆どの素材と製品は自然素材か、リサイクル、または回収再利用可能なものとする。

すべての部屋には通風用に開閉可能なルーバーが二つあり、日射と眺望の為の窓と換気を機能的に分けている。開口は重力換気と、風力により一つのルーバーから反対のルーバーへ抜ける通風を可能にする。自然換気は、ランニングコストが安くゼロエネルギーで、維持が容易である。

床暖房と給湯は、地中熱源ヒートポンプを利用。窓に付けられたブラインドはプライバシーを保つとともに、太陽の高い夏季の日射熱を遮る。ブラインドは角度をつける事で、室内に自然光を取り入れながら直射日光を遮光する。太陽光発電パネルが屋根に設置され発電し、炭素排出量を削減する。雨水は、屋根からタンクに集められて植栽や庭園の潅水に使用される。